意外に間違う
    敬語塾

陥りやすい敬語の間違い、その1!「二重敬語」

「すでにお聞きになられていると思いますが・・・」

→注意!!これは「お~する」+「~れる」の二重敬語です!!

就活をするにあたり、しっかり敬語を使おう!と意識することは大切なことですが、そんな時に陥りやすい敬語の間違いの一つが「二重敬語」。

「おっしゃる」「お越しになる」「おいでになる」「ご覧になる」などはすでに敬語になっているので、これだけで使用するのが正しい使い方なのですが、ついつい、「~れる」という尊敬語をさらに加えてしまうのが間違いのもと。

学生の間は自分より年上の人と話す機会がそう多くありませんから、「とにかく『丁寧に』話さなくては」という意識が先に立って、いくつも敬語を重ねてしまいがち。ですが!それによって敬意が高まるわけではありません。「まわりくどい」という印象を与えるだけでなく、相手が不快に感じることもあるので注意してください。

その他によくある二重敬語の例
・×「ご覧になられましたか?」⇒○「ご覧になりましたか?」
・×「召し上がられる」⇒○「召し上がる」
・×「お見えになられる」⇒○「お見えになる」
・×「おっしゃられる」⇒○「おっしゃる」

敬語をきちんと使って他の就活生に差をつけよう!!

陥りやすい敬語の間違い、その2!「~の方」

「こちらの方、ご利用下さい。」

→注意!!「~の方」は丁寧な表現ではありません!!

基本的に「~の方(ほう)」は、方角を表すときに使う言葉です。
しかし、会話の中で「~の方」を多用する人がいます。

例えば、
「先ほど、○○会社のからパネルの方が届いて倉庫の方に入れておきました。梱包の方もしっかりしていてもんだいありません。これなら運搬の方も安心できそうです。」

文章にすればたった2行の中に何度も「~の方」が出てきますね。
もし「~の方」を入れなかったとしても会話は成立します。理由はいたって単純。
もともと入れる必要がない言葉だからです。

「~の方」を多用した会話を耳障りに思う人は、けっこう多いんです。
何か言葉を引っ付けたからといって敬語表現になるというものではありません。
表現はシンプルに。それが会話の基本です。

今までむやみに「~の方」を入れて話していた人は、意識して自分の言葉の中から「~の方」を省いてください。
スッキリ、耳障りの良い会話になりますよ。

陥りやすい敬語の間違い、その3!「お」と「ご」

「その時計はお店にあります」

→注意!!名詞に「お」を添えるのは相手のものに対してです。

丁寧に言うとき「お花」や「ご飯」など「お」や「ご」という言葉を添えますが、この「お」と「ご」の使い方には一定のルールがあります。

尊敬語で使う場合「相手のもの」に対して使い、自分のものには使いません。また「貴社」や「御社」という言い方を聞かれたことがあるかと思いますが、これらも同様に「相手の」会社ですから丁寧な言い方としてこのような表現を用いるのです。

例えば、
×体調が悪いので今日はお休みします→○体調が悪いので今日は休ませていただきます

よく聞かれるフレーズですね。
一見おかしくないようですが、休むのは自分ですから自分の行為に対して「お」はつけません。
別の人が休む場合は「○○さんはお休みです」のように「お」をつけても構いません。

「自分」なのか「相手」なのか。
話す前に頭の中で確認してから話す癖をつければ、今日から間違えることはありません。

陥りやすい敬語の間違い、その4!「過去形で謙虚さは伝わりません」

「Aランチでよろしかったでしょうか」

→注意!!過去形=丁寧語ではありません。

レストランなどでよく聞くこのフレーズ。
間違っているようなないような、もやっとした気分になりますよね。

まず「よろしかった」という過去形を使っているところが間違い。
お客様が店員にオーダーしたという「今」の話をしているにもにもかかわらず店員が過去形で聞き返したため、お客様からすれば「今言ったところなのに・・・」というイヤな気分にさせられるのです。

また「よろしい」は「よい」を丁寧に言った言葉ですが、だからと言ってAランチを注文して「Aランチでよろしいの?」と聞き返されたら、正直ムッとしますよね。
店員としてはオーダーの確認を丁寧にしたつもりが、これでは全くの逆効果。

Aランチですね。

オーダーの確認だけならシンプルな言葉で十分。
言葉を重ねたからといって気遣いが表現できるわけではありません。
もとより、過去形は丁寧な表現にはなりません。
ちょっと気をつけて話し、なくしていきましょう。

陥りやすい敬語の間違い、その5!「会話はできるだけ肯定形を使う」

「~でお間違いございませんでしたでしょうか」

→注意!!否定形は誤解を招くもと!

お店などでこのように聞かれてどういうリアクションをすればいいのか戸惑ったことはないですか。

まず「間違いございません」と間違いがあるということを否定し、次に「でした」と過去の話になり、ついには「でしょうか」と今のことを聞かれていますから、「間違っている」のか、「間違っていたのか」、「正しい」のか「正しかった」のか、4通りの解釈をすることができます。

お客様が「はい」と答えたとして、質問の解釈によってどれに対する「はい」なのか、話し手と聞き手が同じ理解をしていないとトラブルの元になります。

○「~でよろしいですか」

否定形を使って会話をすると往々にしてこのような誤解を招くことになります。
できるだけ否定形を使わず肯定形を使ってシンプルに伝えてください。

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