意外に間違う
    敬語塾

陥りやすい敬語の間違い、その11!「辞退」と「キャンセル」の違い?

「御社の内定をキャンセルします」

→注意!!自己都合で約束を取り消す時は、お詫びの気持ちも込めて

ある人事担当者が学生からこう言われた時、「何で自分はこんな学生に内定出したんだろう」と自問自答したとか。

辞退するという言葉には「勧められたことを遠慮して断ること」「自分の既得の地位・権利などを遠慮して放棄すること」といったように、「遠慮」という意味合いが込められています。
「自分の都合でこうなってしまい申し訳ない」という気持ちを相手に伝えるための言い方です。

しかしキャンセルは単に(当然の権利として)約束・予約を取り消すこととして使われるので、
そこからは申し訳ないという気持ちはまったく感じられません。

内定を辞退することはけっしていいことではありませんが、どうしてもそのような状況になってしまったら、最低限の礼儀は尽くす。
それが大人社会のマナーです。

陥りやすい敬語の間違い、その12!「言葉クセは耳障り」

とある日の店内にて・・・

「お客様、商品の故障は修理というかたちで対応になります。受け付けは当社の商品を扱っている販売店さんへ持ち込むというかたちでお願いします。では販売店さんの電話番号のご案内というかたちでいいですか。」

→注意!!不要語が頻出する会話は、その言葉だけが気になってしまい、本当に言いたかったことがはっきり伝わりません。

上記の文章を実際に声を出して読んでみてください。

「かたち」という言葉だけが強調されて、頭に残りませんでしたか。
このように同じ単語を短い間に連発されると、聞き手は気になって、耳にこの言葉だけが残り、他の言葉は入りにくく、最後には何を言われたのかはっきりしなくなります。

このように繰り返し使うものを「言葉クセ」と言います。

多くの人が頻発する言葉として「~ふうに」「~ということ」「~かたち」「あの~」「え~」「やっぱり(やっぱ)」などがあります。

これらの言葉はそもそも不要な言葉です。

このような不要語を使う人は頻繁に言うという特徴があるので、みなさんも一度自分の発言を録音してチェックしてみてくださいね

陥りやすい敬語の間違い、その13!英語なら、「Beef? Or Chicken?」だが。

「牛肉料理と魚料理どちらにいたしますか?」

→注意!!お客様に使うのであれば、尊敬語で話すべき

飛行機などでよく耳にする「Beef? Or Chicken?」ですが、
英語では「牛肉料理か?魚料理か?」だけで済むのですが、日本語だとそうはいきません。

「牛肉料理と魚料理どちらにいたしますか?」という使い方は間違い。
なぜなら「いたす」は謙譲語。お客様に使うのは失礼です。

「する」の尊敬語は「なさる」ですので、正しくは・・・
「牛肉料理と魚料理どちらになさいますか?」です。

日常でよく耳にする敬語には間違って使われているものもたくさんあります。

とくにアルバイト時代に使っている敬語は誤りがたくさん。
学生時代にアルバイトを経験した人は学校を卒業し、社会人になってもつい誤ったまま使ってしまいがちです。
使う人が多いため特に問題なしという考え方もできますが、やはりこれは若い人特有の言い回し。

目上の方が聞いたら「敬語もろくにできない奴」という烙印を押されてしまいますので、なおしていきましょうね。

陥りやすい敬語の間違い、その14!「第一志望群」ということは何番目?

面接官:当社の志望度を聞かせてください。
学生:御社は第一志望群に入っています。

→注意!!それは「第一志望」ではありません!

面接の時期になると必ず聞かされる「第一志望群」という言葉。
初めて聞いたときに覚えた違和感を、私は未だに拭い去ることができません。
そもそも「第一志望群」という言葉自体、言葉の作りとしては矛盾しているんですね。

「第一志望」とは「第一に志望している」だから対象は1つ。
「群」とは「多くの同類のものが集まっていること」なので複数を意味しますから、
意味合いの元々異なる言葉をならべて使うことで、それぞれの言葉の持つ意味が打ち消され、
曖昧さが醸し出されているのです。

学生からすれば
「第一志望じゃないということを面と向かってはっきり言いたくないから、
そちらでその気持ちを汲んでくれよ」ということなんでしょう。

話し手は曖昧な表現で相手に伝え、あとは聞き手の自己責任で解釈させるという話法です。

しかし多くの企業は能動的で自分で考えて行動できるタイプの学生を望んでいます。
にもかかわらず、自らの意思は明示することなく解釈を相手に委ねるような受け答えしかできない
学生をわざわざ企業は採用するでしょうか。

「意思表示ははっきりと」

内容より、きっちり筋の通った話ができる人とお話ししたいですね。

陥りやすい敬語の間違い、その15!「敬語への変換2」

Q,次のうち、敬語の使い方が不適切なのはどれでしょう?

1、その件は私もご存じです。
2、その件は私も存じ上げております。

答えは・・・・・1です!!

「知る」の尊敬語は「ご存じ」、謙譲語は「存じ上げる」です。

「自分」のことを目上の人に話す場合は自分を低く表現する「謙譲語」を使いましょう。「自分」のことを尊敬語で話してはいけません。

変換して使う敬語は間違いの多いものの一つ。

慣れればすぐに使うことができます。

しっかり間違えずに使っていきましょう。

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